缶詰・レトルト食品や菓子業界の市場について

缶詰、レトルト食品の市場について

このエントリーをはてなブックマークに追加  

インスタントで食べられる長期保存食として長年愛用されてきた缶詰ですが、1997年頃をピークに供給量が減少しており、代わって売上を伸ばしているのがレトルト食品です。

 

缶詰・レトルト食品や菓子業界の市場について

 

インスタント食品の王様である缶詰

 

1810年にイギリスで発明されたブリキの缶詰は、その後アメリカで生産が本格化しました。日本初の缶詰工場は、1877年に北海道で建設された「北海道開拓使石狩缶詰所」であるといわれており、建設以降日本でも缶詰生産が本格化し、昭和初期には主要輸出品の1つとなっていました。その後、1960年頃より缶詰の国内消費も本格化したのです。

 

缶詰は水産や果実など7品目に分類されますが、その種類はなんと800種に上ります。2006年における缶詰の国内供給量は約447万tです。また、国内生産量は約365万t、輸出量は6,000tで輸入量は約82万tとなっていますが、缶詰の消費は1997年を境に減少しています。これには、缶詰以外のインスタント食品の需要拡大の影響があると考えられます。

 

 

一方、レトルト食品の誕生は、アメリカ陸軍が缶詰に代わる携帯食として開発したのが始まりです。その後、アポロ計画で宇宙食として採用されたことから一気に脚光を浴びました。日本では1968年に、大塚食品がなんと世界初の一般向けレトルト食品として「ボンカレー」を開発しました。

 

そして、これがヒット商品となったことで、続々とメーカーが参入しレトルト食品が普及していったのです。2006年のレトルト食品の国内生産量は、約30万tと10年前と比較し1.4倍に拡大しています。レトルト食品は今や食生活の必需品であり、今後もますます需要が伸びる市場であるといえるでしょう。

 

スポンサーリンク

 

菓子の市場について

 

菓子にはなんと5万以上の種類があり、加工食品の中では群を抜いています。メーカーは小零細企業が過半数を占めており、老舗が多いといった特徴があります。

 

2兆4,000億円の巨大市場

 

食品の中で、菓子ほど多種多様な食べ物はないといっていいでしょう。というのも、食べられるものであれば何でも材料になり、その製法についても、蒸す、焼く、溶かす、干す、揚げる、そしてこれらを組み合わせるものがあり、非常に多様だからです。

 

さらに、日本古来の菓子に加え、平安時代に生まれた「唐菓子」や戦国時代に生まれた「南蛮菓子」、明治維新以降に生まれた「洋菓子」などが歴史を重ねて融合し、現代の菓子を形成しています。そして今日、その種類はなんと5万点以上もあるといわれています。

 

 

菓子は、種類が豊富な上に分類方法も多様ですが、一般には歴史的背景による分類と保存方法による分類が用いられています。歴史的背景による分類では、明治維新以前に開発されたものを「和菓子」、以降のものを「洋菓子」と定義しています。

 

保存方法による分類では、水分含有率が30%以上のものを「生菓子」、10〜30%のものを「半生菓子」、そして10%以下のものを「干菓子」と定義しているのです。また、2007年の菓子の出荷額は約2兆4,000億円に上り、食品業界における巨大業態の1つとなっています。

 

 

現在、全国に約4万社あるといわれている菓子メーカーには地産地消型の小零細企業が多く、さらに老舗メーカーが多いという特徴があります。有名な老舗メーカーを挙げても200社を超えるでしょう。そして、贈答品としての需要が高いのも菓子の特徴です。

 

2006年に総務省が行った「家計調査」によると、一般家庭における贈答品の割合では、菓子が全体の34%を占め1位となっています。



このエントリーをはてなブックマークに追加