食品業界の特徴と業界の市場規模について

食品業界の特徴と業界の市場規模について

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食品業界の出荷額は、約25兆円と製造業全体の約14%を占め、業種別で見ると第4位の規模に上ります。

 

食品業界の特徴と業界の市場規模について

 

地域経済の活性化に貢献している

 

加工食品は、飲食物の最終消費額の半分以上を占める食品関連産業の基幹といえます。冷凍食品、畜産加工食品などその種類は多岐にわたり、業態が細かく分かれているのが特徴です。そのため、1つの業態が市場シェアを独占しにくい産業構造となっています。

 

加工食品メーカー大手であっても業態別に見るとシェアはそれほど高くなく、各社得意とする市場領域で大手、中堅、中小メーカーそれぞれが共栄している業界といえるでしょう。官僚主義的な制約が少なく、当人のやる気次第で大いに活躍のチャンスが与えられる業界です。

 

 

経済産業省の「工業統計調査」によれば、食品業界の出荷額は21兆9,794億円と製造業全体の7.2%を占め、業種別では第4位の規模に上ります。これに清涼飲料の出荷額3兆6,542億円を加えると、25兆6,336億円となり製造業全体の8.4%のシェアに上ります。

 

食品業界において、10人以上の従業員がいる事務所数は18,835あり製造業全体の13.8%を占め、業種別ではトップに上ります。また従業員数も101万10人と製造業全体の13.5%を占め、こちらもトップに上ります。加工食品メーカーには比較的地域密着型の企業が多いため、地域経済の活性化や地域の雇用確保にも貢献しているといえるでしょう。

 

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冷凍食品の市場規模について

 

冷凍食品は、長期保存ができ調理も簡単という利便性により年々消費量を伸ばしてきました。その結果、今では乳幼児を含めた国民1人当たりの年間消費量はなんと21Kgに上ります。

 

約6,700億円の市場規模

 

長期保存を目的とした、冷凍状態の加工食品のことを冷凍食品といいます。冷凍食品には、野菜や魚介類、食肉などの下ごしらえ済みの食材の他、揚げ物類やハンバーグ、うどん、おにぎりやグラタンのように調理済みの食材などがあり、品目は多岐にわたります。

 

近年は喫茶店やレストラン向けのモーニングセットやケーキ類の需要も広がっています。日本冷凍食品協会が出した統計によると、2007年における冷凍食品の国内生産量は152万7,564tで、出荷額は6,662億円です。

 

 

また、国内生産と輸入を合わせた消費量は266万8,488tということで、国民1人当たりの年間消費量はなんと21Kgに上ります。そして、この消費量のうち約40%が輸入品となっています。総務省統計局発表の「家計調査年報」が、冷凍食品の消費が年々拡大していることを示しています。

 

食費支出金額について1987年を100とした指数で、食料、惣菜などの調理食品、冷凍食品の3つに分けてその推移を見てみると、食料全体の支出は1997年頃から徐々に低下しており、この内の調理食品は1998年頃から指数160水準で横ばいとなっています。

 

 

これに対し、冷凍食品の支出のみが伸び続けており、2006年にはなんと指数220に到達しています。このように冷凍食品の消費が拡大し続ける要因は、長期保存が可能で解凍するだけでいつでも簡単に食事が用意できるといった利便性にあるといえるでしょう。品目をさらに充実させることで、冷凍食品の需要は今後さらに拡大するものとみられます。



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