食肉加工食品と水産加工食品の普及について

食肉加工食品の製造過程について

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食肉加工食品は、たんぱく質の摂取源として私たちの食生活に欠かせないものであり、国民1人当たりの年間消費量も3Kgに上ります。

 

食肉加工食品と水産加工食品の普及について

 

食材の種類は豊富

 

食肉は日持ちが悪く、生肉であれば冷蔵庫で保存しても数日で食べられなくなってしまいますが、こうした食肉の難点を解消するため、保存性を高めより美味しく食べられるようにしたのがハムやソーセージ、ベーコンなどの食肉加工食品です。

 

食肉加工には、主に次の4つの技術が用いられています。まずは、乾燥させることで水分を減らし、細菌の繁殖を抑えます。次に塩漬けにより、さらに細菌の繁殖を抑えると共に風味を加えます。そして燻煙といって、煙で食肉の表面を殺菌し、内部の菌の繁殖を抑えます。

 

最後に、加熱し細菌を完全に死滅させます。ハムは豚肉の塊を塩漬け、燻煙、加熱加工した食品で、ベーコンは豚バラ肉を塩漬け、燻煙した食品、ソーセージは豚挽肉に脂肪を加え、調味料や香辛料で味付けしたあと腸詰し、燻煙、加熱加工した食品です。

 

 

それぞれ食材にする肉の部位や加工方法の違いによりその種類は多岐にわたり、ソーセージだけでもなんと1500種類あるといわれています。また価格帯が、スーパーで販売している日常食向けのものからギフト向けの高価なものまで幅広いことも食肉加工食品の特徴といえます。

 

日本ハム・ソーセージ工業協同組合の統計によると、2006年の食肉加工食品の生産量は49万656tで近年はほぼ横ばいとなっています。一般家庭における1人当たりの年間消費量も3Kgの水準で横ばいに安定しており、食肉加工食品がもはや我々の食生活にすっかり定着していることを示しています。

 

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水産加工食品の普及について

 

水産加工食品は我々日本人に魚食普及をもたらしました。今後ますます高まるであろう健康志向にマッチした魚の需要拡大に向け、さらなる充実が期待されています。

 

戦後から魚食が急速に普及

 

水産加工食品は実に種類が豊富で、農水省が定めたところによれば、なんと7つもの種類に分類されます。2005年における国民1人当たりの魚介類の年間消費量は34.4Kgで、内訳として水産加工食品が最も多く53%、次いで鮮魚・冷凍魚が43%、缶詰が4%となっています。

 

魚というと鮮魚が思い浮かびますが、1950年頃を境に鮮魚の消費量を水産加工食品が上回っています。また明治時代末期では、国民1人当たりの魚の消費量はわずか3.7Kgと現在の1割程度で、戦前まではピーク時でも現在の半分程度でした。

 

そんな「魚食」が、こうして広く普及したのも1950年頃からでした。この背景には冷凍技術の向上や交通網の発達があり、さらに練り製品など安価で美味しい水産加工食品が開発されたことも、魚食の消費の拡大につながりました。

 

 

昨今の日本食ブームで海外でも人気が高まっている魚食ですが、こうした普及の背景に水産加工食品の存在があったことを忘れてはいけません。昨今、魚のおろし方や調理後の片づけの大変さ、臭いの問題などから日本人の魚離れが起きています。

 

しかし一方で、「もっと魚を食べる機会を増やしたい」と考えている人も多く、スーパーやコンビニでは調理済みの魚の切り身なども販売されており、今後水産加工食品のさらなる商品開発が期待されています。



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