食品業界の生産管理・品質管理について

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食品を経済的に生産するための管理を行う生産管理と、食品の品質と安全性を実現するための品質部門があります。

 

食品業界の生産管理・品質管理について

 

生産管理の仕事の目的とは?

 

生産管理とは安全で品質の高い製品を、決められた時間内で経済効率良く生産する業務です。一般に加工食品の生産・販売のプロセスは次の通りです。

 

  1. 市場調査
  2. 商品企画
  3. 工程設計
  4. 需要の予測
  5. 投資計画・売上と利益の見積もり
  6. 販売計画
  7. 生産設計
  8. 原料調達
  9. 生産
  10. 出荷
 

 

新商品の場合は1から10まで、既存の商品は6から10までのプロセスが必要です。かつて生産管理といえば7以降のプロセスが該当しましたが、現在では2以降のプロセスをまとめて管理しています。これを製品ライフサイクル管理と呼んでいます。

 

このように生産管理業務のプロセスが幅広くなった理由としてあげられるのは、以前より商品のライフサイクルが短くなってきており、新製品投入、既存商品の改良が頻繁になっていることに加え、多種類の商品を少量生産する傾向になっていること、プレミアムブランド、プライベートブランドの生産が増えるなどして生産ラインが複雑化してきていることです。

 

これは、最近の消費者の嗜好の変化にあわせた結果だといえます。清涼飲料や冷凍食品、麺類などにこの傾向が見られます。広い範囲に渡る仕事なので、論理的な考え方、問題を解決する力、経営全般にかかわる視野が必要とされます。さらに他の部署との連携が重要となるので、コミュニケーション力が必要です。

 

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品質管理の仕事とは?

 

消費者が商品に求めるレベルの安全性、栄養価、おいしさを品質といい、市場では品質が商品価値を決めます。品質の高い製品を経済効率よく、安定して市場に出す仕事を品質管理と呼びます。

 

品質は生産プロセスの段階ごとに、企画設計品質(開発段階での成分、栄養、食べやすさ)、製造品質(製造段階で企画設計品質と量産品との差やばらつきがないかどうか)、サービス品質(クレーム発生時の消費者対応の質)、機能品質(消費者からみた商品の安全性、食べやすさ)というように細かく分類され、チェックされています。

 

品質管理はメーカーにとって当たりまえの義務ですが、経済面でも大変重要です。ひとたび不良品が市場に出回ると、消費者からのクレーム処理のために膨大な時間と費用を費やす必要にせまられます。また、商品のブランドやメーカーへの信頼も低下してしまうからです。

 

具体的な業務内容としては、材料や生産ラインの安全性が基準を満たしているかの確認、不良品の原因究明などがあります。求められる能力としては、社員の品質意識を高めるためのプレゼンテーション力、食に関する幅広い衛生・栄養知識などです。社員を引っ張っていくリーダーシップも必要です。



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