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さよならマエストロはパクリ?リバーサルオーケストラなど似てるドラマを検証

さよならマエストロはリバーサルオーケストラのパクリ? ドラマ

日曜劇場『さよならマエストロ』は、ある事件を機に音楽から離れた天才マエストロが、地方のアマチュア楽団を指導して音楽の楽しさを伝えていくという物語の作品です。

“ある事件”をキッカケに娘との関係が壊れており、その関係性を修復する家族愛も作品のテーマとなっています。

しかし、西島秀俊さんと芦田愛菜さんが共演する話題作ですが、過去に放送された作品のパクリではないかという疑惑が出ているのです。

田中圭さん主演の『リバーサルオーケストラ』と比較して、似てる部分が多すぎるとネットで話題になっています。

さらに、他の作品にも似てる点があるとして、指摘する声もありますね。

そこで今回は、『さよならマエストロ』の作品と『リバーサルオーケストラ』の作品について、パクリ疑惑が本当かどうか検証してみました。

他に似てるとされるドラマについても、調べています。

 

さよならマエストロはリバーサルオーケストラのパクリ?

TBS日曜劇場で放送中の『さよならマエストロ』の作品ですが、日本テレビで放送されていた『リバーサルオーケストラ』の作品と共通点・似てる点が多いとしてネットで話題です。

2つともオーケストラをテーマとした作品なので、設定が似ている部分が多いようです。

ここからは、2つの作品はどれくらい似ているのかを検証したいと思います。

 

地方オーケストラが絡む設定が同じ

『さよならマエストロ』は、ある事件を機に音楽の世界を離れた天才指揮者の夏目俊平(西島秀俊)が、3か月後に解散する地方のアマチュア楽団を指導するという物語の作品となります。

オーストリアのウィーンに住んでいましたが、妻の志帆が仕事でフランスへ行くことになり、日本に戻って子どもたちの面倒を見るように言われたのでした。

一方、『リバーサルオーケストラ』も、天才指揮者の常葉朝陽(田中圭)が、地方オーケストラのやる気のない楽団員を指導して復活させるという物語の作品です。

朝陽はドイツで活躍していましたが、地元オーケストラでの地域活性化を考えた市長の父親から無理やり呼び戻されてしまいます。

どちらも天才指揮者が地方オーケストラの指揮を担当するという物語の作品となっており、夏目俊平はオーストリア、常葉朝陽はドイツでどちらも海外帰りとなります。

無理やり海外から日本へ呼び戻されたなど設定の部分が似すぎており、一見するとパクリ作品のように見えますよね。

 

主人公の性格も似てる

『さよならマエストロ』の主人公である夏目俊平は、指揮者の腕前は超一流ですがそれ以外は何もできないという性格です。

道に迷って目的地に到着できなかったり、炊事や洗濯などの家事が全くできずに失敗ばかりしていたり、典型的なダメ人間として描かれています。

一方、『リバーサルオーケストラ』の主人公の常葉朝陽も、天才指揮者ですがそれ以外は何もできないポンコツ人間という設定でした。

「特定の分野以外は何もできない」という部分は天才の設定としてはベタですが、とにかく作品に共通して似ている点が多すぎるという印象です。

パクリ疑惑を持たれてしまうのも、分かる気がします。

 

市役所勤めのバイオリニストがいる

『さよならマエストロ』の作品では、主人公の娘の夏目響(芦田愛菜)が市役所の職員で、5年ほど前までヨーロッパでバイオリンの演奏をしていました。

『リバーサルオーケストラ』の作品では、ヒロインの谷岡初音(門脇麦)も市役所の広報課で働いており、10年前に表舞台を去った天才バイオリニストです。

市役所で働いていて現在はバイオリンを辞めているという設定の部分が作品に共通しており、あまりにも似すぎていますよね。

SNSでも、「パクリだ」「似てる」という声が多く上がっていました。

オーケストラにはたくさんの楽器があるのに、なぜバイオリンを選択したのでしょうか?

さよならマエストロの脚本は大島里美さんですが、バイオリンである必要性が今後の物語で明かされるのかもしれません。

 

主人公がある事件を機に音楽をやめている

『さよならマエストロ』の主人公の夏目俊平は、オーストリアのウィーンで活躍する天才指揮者でしたが、”ある事件”をキッカケに音楽をやめてしまいました。

“ある事件”の真相は明かされていませんが、娘の響が関係していることがわかっており、それで親子関係は壊れてしまっています。

家族愛も作品のテーマなので、これから親子関係がどのように修復されるのかも注目です。

『リバーサルオーケストラ』の作品では、ヒロインの谷岡初音は天才バイオリニストでしたが、10年前に表舞台から消えています。

これは自分のバイオリンに両親がつきっきりになってしまい、妹が病気になってしまったことに責任を感じてのことでした。

天才だったのに家族がキッカケで音楽をやめてしまったのも、作品の設定の部分が似ていてパクリ疑惑をもたれる原因となっています。

 

さよならマエストロとリバーサルオーケストラの異なる点

あまりにも似てる点が多くてパクリと言われる『さよならマエストロ』と『リバーサルオーケストラ』ですが、もちろん作品の中で異なる部分もあります。

ここからは、2つの作品で設定が似ていない点について見ていきましょう。

 

作品のサブテーマが異なる

天才指揮者が地方のオーケストラ楽団の指揮を担当するというメインテーマは同じ作品ですが、その裏側にあるサブテーマには違いがあります。

『さよならマエストロ』の作品では、”ある事件”をキッカケに、夏目俊平は音楽をやめて家族ともバラバラに暮らすようになりました。

そして、5年ぶりに子どもたちと一緒に暮らすことになった俊平は、音楽を通して娘の響との関係を修復することを試みます。

「家族愛」というサブテーマが掲げられているんですね。

一方、『リバーサルオーケストラ』の作品では、指揮者の常葉朝陽と元バイオリニストの谷岡初音の恋愛要素がありました。

ファミリーストーリーとラブストーリーという部分に違いがあるので、全く似てる作品とはいえませんね。

 

市長の役回りが異なる

『さよならマエストロ』の作品では、市長の白石一生(淵上泰史)が悪役の設定となっています。

晴見フィルの助成金を打ち切って、3か月後には解散させることを決定しました。

大切な楽譜の処分を命じるなど、楽団を徹底的に潰そうとする悪いキャラクターなんですね。

一方、『リバーサルオーケストラ』の作品においては、主人公の父で市長の常葉修介は、音楽の力で地域活性化を図るためにシンフォニーホールを建設。

地元のオーケストラ「児玉交響楽団」のために、ドイツから指揮者の朝陽を呼び戻すなど尽力します。

楽団の普及に力を入れる味方となっており、さよならマエストロとは似ておらず全く逆の設定なんですね。

地方で最も権力のある市長が敵か味方かで大きく物語は変わってくるため、作品の今後の展開次第ではかなりの違いが出てくるかもしれません。

 

マエストロと楽団員との関係性

『さよならマエストロ』の作品では、天才マエストロの夏目俊平は、第1話から楽団員から尊敬されて一目置かれる存在でした。

俊平のアドバイスも素直に聞き入れますし、楽団員にまとまりがあります。

一方、『リバーサルオーケストラ』の作品は、マエストロの常葉朝陽が毒のある変人という性格なので、楽団員と揉めることも多くトラブルが頻発しますね。

物語が進むに連れて楽団員からも信頼されていくのですが、マエストロの性格の部分には大きな違いがあって似ていません。

 

さよならマエストロと似てるドラマを検証

これまで、『さよならマエストロ』と『リバーサルオーケストラ』の似た部分を見てきましたが、実は他にも似ていると言われる作品があります。

オーケストラをテーマにした作品はいくつかあるので、それらと似てると言われているんですね。

ここからは、他の作品も検証していきます。

 

似てる作品①:オーケストラの少女

アメリカの映画作品として有名な『オーケストラの少女』は、さよならマエストロの元ネタではないかと言われています。

発表されたのが1937年と古い作品で、似てるポイントが多いからですね。

トロンボーン奏者の父を持つ娘のパッツィーが「失業音楽家楽団」を結成し、天才指揮者のストコフスキーに指揮を依頼するという作品です。

オーケストラの少女は、フィラデルフィア管弦楽団が演奏に参加し、1937年のアカデミー作曲賞を受賞しました。

オーケストラの少女とは、以下の似てる点がありますね。

  • 父と娘
  • 落ちこぼれ楽団
  • 天才指揮者への依頼

ただ、オーケストラの少女では楽団を結成することから始めたのに対し、さよならマエストロでは最初から楽団が存在するという部分は異なります。

80年以上も前の古い作品ですから、オーケストラの少女を元ネタとして参考にした部分はあるでしょうね。

 

似てる作品②:のだめカンタービレ

『のだめカンタービレ』は二ノ宮知子さんによる漫画の作品で、テレビドラマや映画化もされて大ヒットしました。

コミックス『のだめカンタービレ』は、発行部数3900万部を超えており、第28回講談社漫画賞少女部門を受賞しています。

エリート音大生で指揮者を目指す千秋真一が、天才ピアニストの野田恵と出会って音楽家として成長していくストーリーです。

ドラマ『のだめカンタービレ』では、上野樹里さんと玉木宏さんの2人が主演を努めて話題となりました。

2007年エランドール賞の新人賞に2人が選ばれるなど、のだめカンタービレは大ヒットしています。

作品の似てる点としては、以下のとおりですね。

  • 主人公が指揮者
  • オーケストラが登場する
  • 家族愛がテーマ

ただ、のだめカンタービレは音大のオーケストラを舞台とした設定ですし、恋愛要素なども入っている作品のために異なる点も多いです。

『さよならマエストロ』と『のだめカンタービレ』は似てると言われることが多い作品ですが、あまり同じ部分はないように思えますね。

 

似てる作品③:クレイマー、クレイマー

『クレイマー、クレイマー』は、1979年にアメリカで公開された離婚裁判をテーマとした映画です。

ダスティン・ホフマンの主演で、アカデミー賞やゴールデングローブ賞などを受賞しています。

オーケストラとまったく関係のない作品なのですが、主人公の設定が似ているということで話題となっていました。

仕事人間で家庭を放ったらかしにしていた男が、妻に出ていかれて息子と2人で生活をするという物語です。

息子のために作ったフレンチトーストが黒焦げになるシーンがあるのですが、これは俊平が響のためにパンケーキを作って焦がしてしまうシーンと重なります。

主人公が家庭を顧みずに離婚される設定も同じですし、家事がまったくできない男が子供のために炊事洗濯などに悪戦苦闘するのも同じですね。

プロデューサーは、この映画から何かのヒントを得たのでしょう。

 

まとめ

以上、「さよならマエストロはリバーサルオーケストラのパクリ?似てるドラマを検証」でした。

さよならマエストロの作品は、天才指揮者が地方楽団の指揮を担当することで、音楽の楽しさを導いていくという作品となります。

リバーサルオーケストラの作品も指揮者が主人公ですし、地方楽団に関わるという点も似てるようです。

「パクリのドラマだろ!」と言われることも多いですが、サブテーマなど異なる点もありますし、全くのパクリ作品とはいえません。

他にも、のだめカンタービレやオーケストラの少女など、音楽をテーマとする作品と似てると言われますが、オリジナル要素が多分に含まれています。

確かに似てる部分もありますが、物語としては面白いので今後の展開が楽しみな作品ですね。

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